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Facebook Night vol.3 レポート

 

昨年12月に始まったFacebook Nightも今回で3回目。KDDIさん、良品計画さんによる講演に加え、Facebookアプリ制作の第一線でご活躍の方々によるLightning Talkの実施と盛りだくさんの内容となったFacebook Night vol.3の様子をレポートします。

当日の様子はUSTREAMでライブ配信しており、下記URLからアーカイブされた映像を見ることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/20752191

 

定刻より少し遅れての開演となったFacebook Night。司会により本日のAgendaが説明された後、まず登壇されたのは KDDI株式会社 斎藤紀明氏。「Facebookアプリ開発の実績と自社サービスとの連動について」というテーマでお話しいただきました。

KDDI株式会社オープンプラットフォームビジネス部の斎藤氏はFacebook社と協力してau独自の友達検索機能の開発など、auサービスにFacebook連携機能を導入するための社内推進を行っています。

KDDIには「7hongiPJ」といって、業務時間の20%は自分の好きな事に打ち込めるという制度があり、斎藤氏もこれに参加し、有志の社内メンバーとともにFacebookアプリ開発を行っているという。

Facebookアプリ開発実績

「Facebook版 au one ポータル」
通常のポータルサイトの機能に加え、Facebookからのお知らせや、ニュースフィードの最新情報、今日の運勢1位の人をお知らせを受け取ることができる機能。

「auサービスへFacebook連携機能を導入」
LISMOなどのauサービス内でFacebookへ「シェア」、「いいね!」できる機能を追加しています。
LISMO:アーティストや楽曲をシェアし、ニュースフィードへ表示
Run&Walk:走行結果をシェアできる
auoneテレビ:見たい番組をシェアできる

「ボク of Phones」
auケータイ/スマートフォンの画像を使って、Facebookのプロフィール写真をモザイクアート風に再現するアプリ。
FacebookのAPIを使ったサービスに関する社内の知見やノウハウを蓄積するために、大きなサービスへの導入の前に小さなサービスとして公開する方式をとっており、その取り組みの一環として開発されたFacebookアプリです。

「Friend Radar」
Facebookに設定している自分の居住地情報をもとに、Facebookの友達がどのくらい近くにいるか(友達の居住地、チェックイン情報)がわかるアプリ。

「顔だし看板道中記」
全国各地にある顔だし看板と自分のプロフィール写真を合成することができるアプリ。
30以上の顔だし看板を楽しむことができ、観光地の施設情報もわかります。

「似歴書メーカー」
就活生応援キャンペーンとの連携アプリで、Facebookへの登録情報から自分の経歴をもった履歴書を作成できます。

「KDDI先輩診断」
KDDI新卒採用Facebookページと連動したアプリ。
6問の質問に答えると、その人にぴったりなKDDIの先輩社員が登場し、コメントをしゃべってくれる。

「ソージャ!ソージャ!」
仲間と一緒に旅の計画をたてて、ソーシャルな旅のしおりを作成することができるアプリ。
※iPhone版のみ提供中で、Android版は現在開発中でアプリを大幅リニューアルし、よりFacebook連携させた機能を追加予定とのこと。

「itemloupe」
友達とモノ情報を共有出来るソーシャルサービス。気に入ったモノのバーコードを読み取り、コメントや評価をつけ、Facebook等のソーシャルメディアにシェアすることが可能。こちらはアンドロイド版のみ。

KDDIの今後のFacebook展開

KDDIでは今後、f8で発表されたOpen Graphと連携したサービスを提供していきたいとのこと。
「Open Graphと連携したサービスをひとつの企業が提供している状態ですが、KDDIではビデオや音楽、本、ゲームなど1社で複数のサービスを提供できるという強みを活かし、横連携をしながらOpen Graphの導入を図っていきます。」

 

続いて、株式会社良品計画の風間 氏による「Facebookコネクトを利用したコンテンツ開発とソーシャルメディア戦略」。

なぜソーシャルメディアを導入したのか?

1980年、 当初は40アイテムでスタートした無印良品ですが、30年後には衣料品、生活雑貨、家具、食品、住宅、iPhone/iPadアプリまで、 取り扱いアイテムは7,000を超えるまでになりました。 目立たないが魅力的な商品が数多く存在しているという状態のなか、既存媒体だけでは、7,000アイテムすべてを紹介することは難しくなりました。そこでソーシャルメディアを使ったプロモーションを開始しました。

まず利用したのはTwitter。Webサイト、メルマガ、チラシ、TV CMなど、既存媒体だけでは伝えきれない隠れた逸品を紹介することを目的として始め、風間氏ひとりで運用を続けています。

Twitterを始めるにあたり、承認は直属の上司のみでKPIなどの設定は無かったという。その背景には、Twitter導入以前からWebを使って顧客と商品開発を行う「モノづくりコミュニティー」など、Webサイトを通してお客様とコミュニケーションを行なう土壌があったということがあり、ソーシャルメディアの導入へのハードルを下げていたのではと風間氏は語ります。

Twitter Facebook mixi ソーシャルメディアの使い分け

・Twitter

Twitterは他のソーシャルメディアと比べてより深いコミュニケーションを実現できるという。顧客からコメント内容はクレームなどのようなネガティブな意見ではなく、商品に対するポジティブな声を多く聞くことができ、既存のカスタマーセンターでは得られない顧客の思いを知ることができるようになったそうです。

・Facebook

無印良品のコミュニティサイトである「くらしの良品研究所」で は多くの意見を集めることができていましたが、その意見を選び再編集してページを作成するのにタイムラグが生じたり、すべての意見を表示することが難しくなったという課題がありました。

その課題解決のためにFacebookの導入を決め、Twitter導入から1年後に無印良品のFacebookページが開始されました。
運用は風間氏を含む2名で行っているそうです。

顧客から投稿されるコメントを自社サイトとFacebookページでリアルタイム連動させることで、顧客同士のコミュニケーションが生まれるという、それまでなかった新たなコミュニケーションができるようになったとのこと。

・mixi

無印良品のメイン顧客層は30代女性ですが、 TwitterとFacebookではリーチできていないという理由からmixiページの運用をスタート。「衣料品コーディネート親子モデル募集」という企画ではmixiでの反応が一番大きかったとのこと。

ソーシャルメディアによる売上効果

ソーシャルメディアで紹介した商品の売上は前日比110~300%になるという。高単価の商品よりは1,000円前後の商品に効果があるようです。
ただ、売上増を目的に投稿をするのではなく、直接売り上げには繋がらないような商売の枠を超えたコミュニケーションも顧客との関係性の継続にとって非常に重要であると風間氏は考えています。

ソーシャルメディアと連携したコンテンツ

・ソーシャルレビューサービス「my MUJI」

ECサイトで各商品に対して、口コミ、ほしい!、持ってるのアクションが可能で、サービスの利用にはFacebook、Twitter、mixiのいずれかのアカウントで接続できます。
商品レビューの蓄積を目的として提供を開始しました。

・ソーシャルゲーム「MUJI LIFE」

段ボールで届く無印良品のデジタルフィギュアや、本・DVD・CD(AmazonのDBを利用) などを架空の棚に並べることができるサービス。  サービスを利用する際にはFacebook、Twitter、mixiのいずれかのアカウントで接続できます。

新規ファンの獲得とアイテムを収集する行為を通しての商品認知、Global規模でのMUJI体験の共有を目的としています。

・キャンペーンコンテンツ「MUJI福CURRYスゴロク」

スゴロクを楽しむ中で、無料カレークーポン、スペシャルカレーセット、 MUJI LIFEで使えるカレーフィギュア等をプレゼント するコンテンツ。このサービスはFacebook、Twitter、mixiのいずれかのアカウントで接続できます。

こちらのコンテンツの参加人数は28,256人、総プレイ回数は2,718,650回。
ひとりあたりの平均プレイ時間は約50分で、いかに顧客との接点を長く持てるかという観点からしてみると、これは非常に価値のある結果であったと風間氏は語ります。
結果的に店舗でのカレーの売り上げは計画の2倍となったそうです。

本当に得たいものは、お客様との時間

無印良品が提供する各コンテンツはMUJI COINというプラットフォームにより連携されており、my MUJIで口コミのレビューを書くとMUJI LIFEで使えるMUJI COINを得ることができます。そしてそのMUJI COINはMUJI福CURRYスゴロクをプレイする時に使う事ができます。

このような取り組みを行う事で、従来のECサイトのメンバー情報ではわからなかった、口コミを投稿した数やMUJI LIFEで集めているフィギュアの数、店舗にチェックインした数などの顧客の行動を可視化できるようになりました。

「無印良品が本当に得たいものは、いいね!やフォロワーの数などの表層的な数字ではなく、お客様との時間です。」

多くの世の中の人たちがソーシャルメディアに触れるようになった現在、無印良品では、いかに顧客とつながる時間を獲得していけるかということを考えながらコンテンツ開発を行っているそうです。

無印良品はソーシャルメディアを「顧客のことをより深く理解するための窓口」ととらえており、ソーシャルメディアの活用はあくまでも全体の活動の一部であって、依存しすぎない運用の仕方を考えているとのこと。

dev+コラム対決は驚愕の結果に!?

続いてはfb.developers’+のプロジェクトマネージャー白尾氏による「dev+の現状と今後」です。

まずは御礼ということで、当日登壇いただいた方一人ひとりへの挨拶からはじまりました。
その後、dev+のサイトリニューアルと同時にリリースした2つのコラム「Facebookアプリ開発入門」「はじめてのFacebookアプリ」をPV数で対決させながら紹介。

Facebook界のカリスマエンジニア森氏無名の新人mgmgによるコラムPV数争い。結果は明白かと思いきや、これが意外といい勝負!第一回のPV数は森氏592に対し、mgmg778! 超初心者向けコラムが上回るという驚愕の結果に。
これは初心者を大切にというdev+のポリシーが間違っていなかったことを示しているのではないかと白尾氏は考察。

ただ、約1ヶ月のPV合計を見てみると、森氏 2122 に対し mgmg 1860 と当然の結果に。中身のしっかりした安定感のある資料がやはり必要であると実感したようです。

制限時間5分で強制終了のLightning Talk

これまで2回開催されましたFacebook Nightですが、今回は初めてLightning Talkが設けられました。
制限時間5分で自身のFacebookアプリの発表を行います。5分経過した時点で、会場のドラがドラ娘によって盛大に叩かれ、発表は強制的に終了するというシステムです。

 

まず登壇したのは株式会社オンザボード 最高情報責任者/プロデューサの山下 博巨 氏で テーマは「『ヒルカツ』のご紹介」です。
ヒルカツとはランチの時間を使って気軽にOB/OG訪問をする為のWebサービスです。

就活というサービス内容の関係上、ユーザーの行動をうかつにフィードに流せないという問題があり、ヒルカツでは一切フィードに流さないというように割り切りました。ただ、ユーザーはサービスを使ってみて面白ければ、それだけでFacebookに投稿してくれるので、問題ないとのこと。面白いキャンペーンはユーザーが自発的に流してくれるため、3月は「ランチ代 永久無料キャンペーン」を開催する予定です。

「ドラは鳴らさせないぞ」という言葉で締めくくられたプレゼンは5分以内に収まり、ドラ娘は不発に終わりました。

 

続いては、Zawatt Inc. CTO and Co-Founderである鈴木 伸明 氏による「『WishScope』のご紹介」です。

WishScopeは欲しい!と思う事・モノを可視化して共有する個人間のニーズのマッチングプラットフォームでFacebookのログインを使った認証を採用しています。さらにFacebook APIの/me/interestsの情報を取得し、スキル登録の際のリコメンドとして利用しています。また、Facebook javascript SDKのapprequestsを使い、自分の友達なら解決できるかもしれないという場合にはその友達にアプリケーションへの招待通知を送ることができます。

こちらのプレゼンも5分内に収まり、ドラ娘は今回も不発に。

 

続きまして、この春高校を卒業して大学生となる高橋 せいべえ 氏の「高校生が1人でAIRとFQLでモバイルアプリを作ってみたけど死ぬかと思った」です。「たぶんドラ鳴ります」という宣言とともに登壇。

昨年の夏からアプリ開発に挑戦を始め、友人と企画した処女作の「engraph」はリリース前から話題に。

engraphは各種SNSと連携する次世代の電話帳で、FacebookやTwitterの友達も表示され、アプリ内からメッセージを送信できます。手段より先に連絡相手を選ぶ自然なコミュニケーションを実現します。

描画の利便性やせいべえ氏自身のFlashの知識が活かせることからAdobe AIRで開発されています。しかし、FacebookのモバイルSDKが使えないというデメリットも。そこでアプリからBrowserを使ってOAuth認証を行っています。

また、engraphでは独自にエッジランクを作成し、連絡先の並び替えに使用しています。このエッジランクの作成には大量のデータを素早く取得できることからFQLを使用しています。
このFQLを使用する際の注意点の途中でタイムアップ。ドラの音とともに強制終了となってしまいました。

 

最後はWeb CAT Studioの長尾 氏による「Facebook×キャリア」です。

今回の来場者の属性は約60%がエンジニア、残りが企画や営業などという割合でした。web業界における求人者一人当たりのは全業界平均の1.73を超えており、業界としては伸びているとのこと。しかし、Facebookアプリ開発に特化した求人ニーズはまだ顕在化していないのですが、Facebookアプリのマネタイズ方法が確立されれば、一気に求人数も上昇するとの見込みだそうです。ここでドラが鳴り、終了となってしましました。

活発に情報交換が行われた懇親会

来場いただいた皆様にも手伝っていただきながら、使用していた椅子を片付けた後、各テーブルにはサンドイッチやピンチョスなどのケータリングが配置。みなさんビールを持ち、サイバードの堀社長による乾杯の挨拶で懇親会がスタート。ビールを飲みながらケータリングをつまみ、来場者のみなさん同士の交流が積極的に行われていました。

次回のFacebook Nightは3月27日となります。皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

2012年3月 3日に更新

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