Facebook Night Vol.2レポート

盛況に終わった前回のFacebook Nightを受け、座席を100席に増やした今回のFacebook Night vol.2。開場と同時にたくさんの方に来場いただき、用意した席がほぼ満席の状態でスタートしました。
当日の様子はUSTREAMでライブ配信しており、下記URLからアーカイブされた映像を見ることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/19972455

定刻より少し遅れて開演、本日のAgendaの説明の後に、まずは全日本空輸株式会社 高柳 直明 氏による講演です。23万いいね!を獲得している全日空のFacebookページでの取り組みについてお話いただきました。
顧客との関係性の強化するためのFacebook活用
全日空さんでは海外での認知度向上、顧客とのコミュニケーション手段として2009年ごろから英語でのFacebookページに取り組み始め、その際の知見をもとに日本語でのFacebookページをオープンしたとのこと。また、Twitterなども活用しながら随時運行情報を配信しているそうです。

Facebookを活用する一番の目的は一方的な情報提供でなく顧客との関係性の強化するためで、「あんしん・あったか・明るく元気」というコンセプトに沿いながら、ANAを感じるコンテンツを提供していくという方針を定めています。
運用体制としては、既存のweb販売部内に顧客とコミュニケーションを行う「顧客チーム」を新たに設置し、社員2名体制で配信などの運営を行っています。さらに、社内のカスタマーセンターとも連携し、顧客からのお問い合わせに対してもできるだけ対応するようにしているとのこと。
配信内容に関しては、月に一回、広報、客室乗務員、整備部門などと編集会議を行うことで、投稿するネタを収集し毎月の配信計画を立てながら運営をしています。
Facebookアプリを作ったりするのではなく、ウォールに映像や写真をメインに配信していき、それをもとに顧客とのコミュニケーションを図るという手法を用いています。
具体的な配信内容としては、
ANAを感じるコンテンツといえば社員だろう、そして「あんしん・あったか・明るく元気」というコンセプトから社員の笑顔の写真を提供しています。
やはり写真に対する反応がよく、機体写真・風景写真の投稿は引き続き行っていくとのこと。
イベントに対する顧客の反応が直接わかるので、企画者のモチベーション向上にも役立っているそうです。
フォトコンテストやクイズなども行い、顧客からのコメントしてもらえるような配信をしています。
写真のなかでも、季節感を盛り込んだ写真は非常に反応が良かったとのこと。
ANAのECサイトでは男女比は7:3でしたが、Facebookページでは女性の割合が多く、そのため女性向けのコンテンツも試行錯誤しながら行っています。
Facebookページでコミュニケーションしていくうちに、企画の実現性が見え始めて実行に移すことができたもので、顧客の意見を吸い上げ、反映させるためのひとつの手段となっています。コメントだけでも1000件の反応があったとのこと。
3月の震災を受け、ANAでは義援マイルの実施を計画していました。当初は10,000マイルからのお申し込みと案内していましたが、Facebookページ上で多くのお客様から、「1,000マイルにした方がいいのでは?」という声を聞くことができ、経営層にその旨を提案し、その日の翌日に変更しました。ANAがFacebookページを利用した顧客コミュニケーションに力を入れていることがうかがえる一面でもあります。

ソーシャルメディアを活用したプロモーション
ANAが製造している旅客機あるボーイング787の海外での認知度を上げ、ボーイング787といえばANAというイメージを持ってもらうためにプロモーションではFacebookなどのソーシャルメディアを活用していました。予算があればテレビCMを徹底的に使ったプロモーションを行えたが、昨今の経済状況から、そういうわけにもいかないので、ソーシャルメディアを活用したプロモーションを行いました。
Facebookで毎日一回787の最新情報を投稿し、USTREAMで機体の実況中継を行いました。何よりも反応が良かったのはYouTubeの動画コンテンツで、60万のアクセスがあり、そのうち半分が海外のアクセスで、ネットニュースなどにも取り上げられるなどしました。

あの日本語Facebookページランキング FBrankは22時間で作られた
続いて登壇したのはITコンサルタント 森 雅秀 氏。まずは自身の経歴から。
もともとは10年以上組み込み系プログラマで人工衛星の疑似系、道路センサ開発などを行っていました。2010年、WEB開発を行っていた会社で部門ごとリストラになり職探しをすることに。WEBサービスやアプリを独自で作り、就職につなげなくてはと思い始める。そんな時、有名ブロガーたちが「Facebook楽しいよ!みんなやろうぜ!」と書いているのを見ました。それを機にFacebook上で友達になり、自分のフィードにFacebook関連の情報がガンガン流れるようになりました。彼らが作るFacebookアプリに刺激され、「自分でもつくってみよう」と思うようになりました。

まずは友達の居住地情報を活用したアプリ、tomochizu を3日間で開発、公開しました。すると1週間で2000人のユーザーに使われるヒットアプリに。
その後、日本語Facebookページランキング FBrankを22時間で作成し、翌日に公開。まだ同様のサービスがない時に公開して注目されたサービスでしたが、このFBrankのランキングをそのまま流用した企業が現れ、ちょっとした炎上騒動になったこともあり、「パクられた森さん」として有名になりました。そして昨年4月からはフリーエンジニアとして独立することになりました。
Facebookアプリって?
FacebookアプリとはFacebookAPI を利用してFacebookのユーザ情報を利用したアプリの総称のことで下記の3つに分けられます。
Facebook内のアプリ
パソコンのFacebook 画面(キャンバス)上に表示され実行されるあぷりのことです。
Facebook外のWEBアプリ・サービス
Facebookとは関係ないURLを持っており、WEB画面で動作してFacebookログインを使ってユーザー情報を取得できます。
Facebookを利用した独立アプリ
iPhone, Android用の公式アプリでWEB画面ではなく、それぞれのプラットフォームで動作します。
始めてFacebookアプリを作ろうと思い、Facebook の開発者サイトを見てみたら英語ばっかりだ!ものすごいやる気だったのにピンチです。そんな時にはfb.developers’+を使ってください。ほとんどの解説が日本語に訳されているので英語が苦手でもどんどん読めます。さらに質問ページまで用意されているのでやる気を保ったまま作業できます。

Facebookでバズッた時の影響力はとにかく凄い
最近一番流行ったFacebookアプリは何でしょうか?実は「TOKUGAWA15判定」だったのです。このアプリを知っている方は手を挙げてみてください。あ、いっぱいいますねー。それではこのアプリをどこの会社が何のために作ったアプリか知っている方はいますか?あ、1人くらいしかいませんね。実はこれ、ジャパンナレッジ社でお江戸アイドル堀口栞純さんの本のキャンペーンアプリとして製作されたものなんです。技術的には難しいことをしていないのですが、2週間で30万いいね!を突破したヒットアプリです。サーバーが持たず、最終的にはニフティクラウドを契約しました。Facebookでバズッた時の影響力はとにかく凄いです。

Facebookアプリが開発者に人気な理由
自由に審査無く開発・公開できる!
携帯の番号かクレジットカード登録ですぐに開発が開始できる!
php の SDK(ソフト開発キット)が用意され比較的習得しやすいphpで開発可能!
ユーザ認証や友達関係などのAPIが充実している!
テストユーザが作れるのでテストが楽!
しかし、そんなFacebookアプリ開発にも問題があります。
「とにかく仕様変更が多い!」
Facebookでは新機能をどんどん採用していく文化のため仕様も変わり、1年前のアプリは動きません。
そんな時にはfb.developers’+を見てください。仕様変更のロードマップなども提供されています。

最後にひとつだけ言わせて下さい。日本でアプリ・サービスを作るとなると、どうしても国内でシェアを争いがちになります。でもせっかく7億人が使用するFacebookを使ってアプリを開発するのですから、日本人の開発者で協力して世界で通用するアプリを作っていきましょう!
Facebook関連の求人トレンド
続いてライト二ングトークに登壇したのはリクルートエージェントの長尾氏。Facebook関連の求人トレンドはこの2年で7倍に。今後はさらに増加の見込みとのこと。
現状では、まだマーケティング・広報・人事の求人が中心で企業において、Facebookアプリ開発に特化した求人ニーズは顕在化していないのですが、Facebookアプリのマネタイズが確立されれば、一気に求人合戦の可能性も。企業が本格参入しておらず、業務経験者も少ない中では、プライベートでの企画・開発経験などが強いPRに繋がるチャンスになるようです。

活発に情報交換が行われた懇親会
使用していた椅子を片付けた後に各テーブルに置かれたのは「美登利寿司」。桶に入った寿司に加えオードブルも並べられ、森氏の乾杯を合図に懇親会がスタート。ビールを飲みながらお寿司をつまみ、来場者のみなさん同士の交流が行われていました。

次回のFacebook Nightは2月28日となります。みなさま、ぜひお越しください。
2012年2月 21日に更新



